この記事の内容
・食品表示法消費者庁発行別表第四「ベーコン類」の名称要約
・「ベーコン類」を販売する際の食品表示ラベル記載方法
本記事では食品表示法においての良く出てくるワードである「別表第四別表第4)」の中の「ベーコン類」の項目についてわかりやすくまとめた記事です。
発行している食品表示基準別表4は食品表示の名称定義をまとめた表です。
消費者庁が発行している項目にはより詳しく書いてありますが、非常に読みにくいです。
そのためまずは前提知識として本記事の閲覧をオススメします。
■ベーコン類の定義・種類ごとの名称定義
「ベーコン」は種類によっては「ハム」や「ソーセージ」との境界線が曖昧な場合もあるため、製造工程や原材料の違いに応じた正確な名称を用いることが重要
間違えがちなものとしてベーコンは「くん煙したもの」が必須
「蒸煮」、「湯煮」したものはベーコンではない
名称記載例
・ベーコン:豚バラ肉を主原料にし、燻製や塩漬けなどの加工工程を経て作られる。名称としては「ベーコン」または「ベーコンスライス」(スライスをしている場合)と表示する
・バックベーコン:豚肉のヒレ肉を主原料とし、燻製や塩漬けなどの加工工程を経て作られる。名称としては「バックベーコン」と表示する
・カナディアンベーコン:豚肉のヒレ肉を主原料とし、燻製や塩漬けなどの加工工程を経て作られる
・ベーコンエッジ:ベーコンの脂身部分のこと
・ベーコンチップ : ベーコンを細かく刻んだもので、スープやサラダなどに使われる
・ビーコン(Bacon) :英国式のベーコンで、豚のハム部分を塩漬けにして燻製にかけたものを指す
・キャンパニョーラ :イタリア式のベーコンで、豚の腹肉を塩漬けにして香辛料で味付けし、熟成させたものを指す
・パンチェッタ :イタリア式のベーコンで、豚の腹肉を塩漬けにして香草やスパイスで味付けし、熟成させたものを指す
・プロシュット : イタリア式の生ハムで、豚のもも肉を塩漬けにして熟成させたものを指す
・ジャンボン :フランス式のハムで、豚のもも肉を塩漬けにして燻製にかけたものを指す
・パストラミ : ビーフを塩漬けにして香辛料で味付けし、熟成させたものを指す。
・ハムベーコン:豚バラ肉を主原料にし、ハムのように塊肉で熟成させた後、燻製などの加工工程を経て作られる
また、消費者が混乱しないように、製品の特徴に応じた追加説明や表示が必要になる場合もあります。例えば、ベーコンに使用される豚肉の部位や加工法、塩分や脂肪分などの栄養成分についての表示が求められることもある
■ベーコン類の原材料記載欄
原材料名は一般的な名称で表示する
主原料である豚肉の部位名や加工法、使用される添加物などを表示する
添加物は「添加物名」や「機能性表示名称」を使用することで、消費者が製品に含まれる添加物を正確に理解できるように表示する
例 ベーコン類でよく使われる添加物一覧
・保存料(ソルビン酸K、ナトリウム安息香酸)
品質保持のために使用される添加物を表示する
・食品用酸化防止剤(ビタミンC、ビタミンE)
品質保持のために使用される添加物を表示する
・食品用着色料(例:カロテン、紅麹)
製品の色調整のために使用される添加物を表示する
・食品用香料(例:天然の木材燻製香料、人工合成香料)
製品の風味や香り調整のために使用される添加物を表示する
本サイトページの中には他に食品名称に関する定義や食品表示法に関する記事を分かりやすくまとめています。
【食品表示法】名称の記載方法について管理栄養士が解説
■本記事の筆者について
上級食品表示診断士 塚狭
【プロフィール】
■資格
・上級食品表示診断士
・管理栄養士・栄養士・調理師・幼児食アドバイザー・食生活アドバイザー
■経歴
集団調理にて管理栄養士として長年勤務
その後栄養士養成学校・調理師養成学校にて食品表示・幼児食・栄養学の分野の教鞭をふるい10年以上のキャリアあり
地方自治体の食品提供イベントの運営
企業・個人店舗の食品コンサル
■引用
一般社団法人 食肉科学技術研究所
http://www.shokunikukaken.jp/topics/26/#:~:text=%E3%83%99%E3%83%BC%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%81%AF%E3%80%81%E5%93%81%E8%B3%AA%E8%A1%A8%E7%A4%BA%E5%9F%BA%E6%BA%96,%E3%82%82%E3%81%AE%E3%80%8D%E3%81%A8%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82
納品水産省 品質表示基準の見直しについて 「ベーコン類」
https://www.maff.go.jp/j/jas/kaigi/pdf/090209_sokai_q.pdf
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